専門学校 清水とき・きものアカデミア専門学校 清水とき・きものアカデミア
専門課程

110年の伝統と信頼

清水学園は、清水とき先生のお母様、先代の学園長である清水登美先生による開校から110年を迎えました。
清水登美先生は女性の解放と技術教育のために、明治44年(1911年)にご実家のある岐阜県大垣市で裁縫私塾を開設し、大正5年(1916年)には私塾を発展させて「大垣洋裁女塾」を開校しました。その後もっと本格的な学校教育を求めるために、東京で認可を取り、当時大垣で幼稚園を経営していた夫の井上造一先生と共に東京に移りました。

そしてまずは、大正8年に「ミシン洋裁塾」を青山に設立し、大正12年の関東大震災後 、再び大塚駅前に大正13年に「東京女子高等ミシン学校」を設立しました。

丁度この年清水とき先生が誕生されました。

 

03
大塚駅前に合った昭和6~7年ころの東京高等ミシン学校。清水登美先生は右上の枠内に。

 

  • 04_2昭和12年当時のミシン実習室。ミシン200台。
  • 04戦前の大塚駅前の校舎前で職員たちと記念撮影。前列真ん中が清水登美先生、その隣のセーラー服が清水とき先生。

 

太平洋戦争が開戦し、空襲で豊島区巣鴨の清水先生宅は丸焼け、その後杉並区久我山にて「東京服装学園久我山分教室」そして入りきらないため荻窪に「杉並分教室」を開きました。その後渋谷区の常磐松小学校の地下3教室をお借りして「東京服装学園渋谷教室」を開設することができました。しかしGHQの命令から公共施設を貸し出せなくなり、小学校の近くの金王八幡神社のご好意で、焼け残った社務所をお借りし授業を再開しました。のちに、現在の清水学園のある土地をお借りして、小さな校舎を建て、徐々に広げていきました。戦後は洋裁は大人気でしたので、朝、昼、夕、夜の4部にしてもそれでも生徒が増えるため、増築していきました。

 

  • 05昭和23年ころの清水とき先生(左)と清水登美先生(右)。
  • 05_2昭和22年常盤小松小学校の教室を借りての「東京服装学園渋谷教室」の教師と生徒たち。

 

07_2

学園再開以来、15坪から毎年拡張してきた校舎も昭和30年には15坪に教室二つ。後ろに寮と清水登美・とき先生の部屋も。

 

  • 06昭和27年、講義中の清水登美先生。化繊ニューきもの姿。
  • 07卒業記念写真。1列目の中央が清水登美・とき先生。

 

08昭和27年のデザイン科設立よりたくさんの男子学生も入学しました。
その中の一人、化粧品界の大物シュウ・植村氏(大学卒業直後入学)

清水登美先生に変わって清水とき先生が、渋谷区土地を取得し学園を再興、副園長として洋裁を教えていましたが「きもの熱」が燃えたぎっていました。日本の女性を美しく見せるものは何といってもきもの。こうしたやむにやまれる若い情熱から、昭和24年の晩秋「清水とききもの研究所」はできました。共立女子大の真坂藤代教授を和裁科の主任教授としてお迎えしました。

その後、清水とき先生は、化繊協会のデザイナー、松坂屋の顧問デザイナー、日本万博博覧会EXP70での日本繊維館シルク部門のプロデュースを依頼され、海外でのショーも開くようになりました。

昭和51年に文部大臣の許可を得、学校法人清水学園専門学校に昇格しました。平成10年に校名を「専門学校清水とき・きものアカデミア」と改称しました。

 

  • 09松坂屋デザイナー時代。日本テレビ「くらしの知恵」に出演。月ノ家円鏡さんと対談。
  • 10武道館で「とき小袖・ときデザイン発表会」(顧問会社・きもののまるやま主催)

 

  • 10_2昭和30年代後半、三越「ときの部屋」にて「とき小袖」の発表。
  • 10_3三越デザイナー時代 三越本店特設コーナー「ときの部屋」にて浅丘ルリ子さんと対談。

11

昭和45年「大阪万博博覧会繊維館」の全容と清水とき選出のコンパニオンガール

 

  • 12昭和46年清水とき先生「徹子の部屋」に出演。
  • 13昭和43年ピエール・カルダンと清水とき先生赤坂にて。
  • 13_2昭和46年、清水とき先生、沖縄きもの振興会設立のため沖縄入り。

14

昭和52年「幻と現」の帝国劇場でのショー。フィナーレで花束を受ける。

 

  • 14_2きもの生活25周年「幻と現」の記者会見。昭和52年プレスセンターにて。
  • 14_3「幻と現」のステージ発表、「直線を着る」縞友禅をデザインして。

15「国際きものフェスティバス」のフィナーレでの清水とき先生舞台挨拶。演出は蜷川幸雄さん。

 

  • 15_2平成9年国際フォーラムで行われた、清水とききもの道50周年「国際きものフェスティバス」で高橋秀樹さんと清水とき先生
  • 16平成5年、国民文化祭「磐田193」にご来臨の皇太子殿下、雅子妃殿下をお迎えして清水とき先生がご説明申し上げました

 

  • AJ7C5004平成25年5月にホテルニューオータニにて600人をお招きした100周年祭を開催
  • AJ7C4932清水登美先生の写真の前で、清水とき先生

 

  • IMG_5776園田天光光様、桂由美先生など長いお付き合いのある先生方にもお越しいただきました
  • AJ7C4821校歌を歌う学生と職員

創立100周年を迎えた清水学園は、今後も“日本の伝統であるきもの”の大切に未来へ伝えつつ、時代時代に合わせた“新しいきもの”を創造してまいります。

→清水学園の年表はこちら