前回に引き続き今回もきもの技術科の2年生の作品をご紹介いたします。
今回は単衣や浴衣の作品をご紹介いたします。それではまず最初の生徒さんの作品です。
こちらは阿波しじらの単衣です。阿波しじらとは徳島県で生産している綿織物の一種で、「しぼ」と呼ばれる独特のしわがあるのが特徴です。さらりとした肌触りの夏用の着尺地なので、これからの季節にぴったりですね。
しじらは表面に凹凸があるので少し縫い方にコツが必要なのですが、きれいに縫えていますね。
約9日間で縫い上げたそうです。縫うスピードもどんどん上がってきたので一つの作品にかかる時間も短縮されてきましたね。
続いてはこちらの作品です。バラの花文様の大島紬の単衣です。
生地が薄く糸の撚りが強くかかっていますので、おそらく夏大島でしょうか。色柄も涼しげですね。
これから梅雨に入り少し肌寒い日もありますが、そのような時は夏大島、夏結城、夏塩沢といった紬の単衣は重宝しますので、活躍の場もありそうですね。
それでは続いての作品です。こちらは大きな椿の花の文様が入った浴衣です。
涼しげな水色の立涌文様が椿の花によく合ってますね。
袖の丸みも丁寧に仕上げています。
今回ご紹介した作品を学園が毎年夏に開催している浴衣ショーで着る生徒さんもいるとのことですので、それぞれの作品が実際に人が着たらどのようになるのかをまたご紹介できればと思っています。
自分で仕立てたきものや浴衣を自分で着ることができるなんて最高ですね。
次回はまた別な作品をご紹介したいと思いますのでお楽しみに!