今回も3月に開催した生徒さん達の作品展で展示した作品をご紹介いたします。今回は和裁の作品です。
ではまず最初の作品です。きもの技術科1年の生徒さんが仕立てた単衣羽織です。
戦前のきものを羽織に仕立て直したものです。作品を制作した生徒さんも「私が手にする前にどんな人達が、どれだけの人達がこのきものに触れてきたのだろうと想像するとロマンを感じるので大切にしていきたいです」とコメントしています。
人から人へと受け継がれていくきものはそれに係わってきた人たちの思いも引き継いでいくのだと思います。それでは次の作品です。同じくきもの技術科1年の生徒さんが仕立てた絵羽織です。
絵羽は背中心を柄がまたぐので、ミリ単位で柄が合うように調整していかなければいけないので技術が必要になります。
はじめての絵羽だったので慎重に縫ったそうですが、頑張った甲斐があってきちんと柄合わせができていますね。
続いての作品もきもの技術科の生徒さんの作品です。女物袷羽織です。
柄合わせや裏地とのバランスを考えながら仕立てたそうです。
続いてはきもの技術科2年生の制作した女物袷羽織です。
絵羽の反物を使って仕立てた羽織ですが、あえて柄を絵羽にせずに仕立てたのがポイントだそうです。自由な発想で自分好みの作品を作ることができるのも自分で和裁ができることの良さですね。
今回は日々和裁の腕を磨いているきもの技術科の生徒さんの作品をご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
次回もいろいろな和裁作品をご紹介していきたいと思います。お楽しみに!