専門学校 清水とき・きものアカデミア専門学校 清水とき・きものアカデミア

卒業生・進級生の作品展で生徒さん達の作品を展示しました(その3)(生徒の作品)
(学園からのお知らせ)

更新日:2023年4月4日
カテゴリ: 生徒の作品

前回、前々回に引き続き、今回も3月に行った生徒作品展の中からいくつかの作品をご紹介いたします。

今回は専門課程きもの芸術科、別科手描き友禅コースの生徒さんの染帯を中心とした作品をご紹介いたします。

まず最初の作品です。タイトルは「八幡太朗と碁盤」です。

 

浮世絵師・歌川国芳の作品「芳年武者ぶるい、八幡太郎義家」を基にした友禅染の帯です。絵柄の部分がお太鼓結びをした時に背中の太鼓の部分にくるように染めます。細かい糸目や長い直線の糸目が難しかったそうです。また色はぼかしの表現を工夫してみたとのことでした。

 

そして帯を結んだ時に前にくる前胴の柄はこのようになっています。

 

浮世絵をモチーフにした素敵な作品です。では続いての作品です。同じく染帯の作品で、タイトルは「小雨」です。

 

小雨の中にたたずむ着物姿の女性達を太鼓柄に、地面に落ちた銀杏の葉を前胴の柄にした作品です。糸目を上手く雨や葉脈を表現するのに使っています。しっとりと落ち着いた雰囲気のある上品な仕上がりになっていますね。

 

 

続いての作品はこちらです。タイトルは「ファンタスティックビースト」です。好きな映画のキャラクターと鳥をモチーフにした作品です。友禅の帯を制作する前に練習としてこのような小さな作品を作ります。

 

古典的な絵柄だけでなく、このような作品も作ることができます。

さて続いての作品です。こちらはぼかし染の着尺です。

 

制作した生徒さんも満足の出来になったようです。よかったですね。仕立て上がりも楽しみです。

 

それでは本日最後の作品です。タイトルは「紫龍」です。きもの技術科で和裁を学びながら、別科の夜間部で友禅を学んでいる生徒さんの作品です。

 

満月の夜にだけ現れる龍をイメージしたそうです。雰囲気のある幻想的な作品ですね。どのようなきものを合わせるのでしょうか。

 

前胴の柄はこのようになっています。前と後ろで一つのストーリーになっているわけですね。

 

この他にも生徒さん達が制作した作品があるのですが、著作権の関係でネットで公開することができないのでここでは割愛させていただきました。制作した生徒の皆さん本当にごめんなさい。自分の作品を着て楽しむ分には何の問題もありませんので、完成した帯やきものをこれからも大切に着て下さいね。

 

次回も引き続き生徒さん達の作品をご紹介する予定です。次回もお楽しみに!