本日8日に新宿区にある寺院「正受院」で行われた針供養に本校の清水とき学校長、和裁講師と専門課程の生徒が参加しました。
針供養は針仕事をする人たちが折れてしまった針に感謝して、供養をするための儀式で、ここ正受院では和裁業界が中心となって昭和32年に境内に針塚が建立され、今日のような儀式が行われるようになりました。
針はこのように大きな豆腐やこんにゃくに刺します。使われていた時は固い布を縫うために酷使された針を、最後はやわらかいものに刺してその労をねぎらい、労わりと感謝をこめて供養しようという意味があります。日本ならではの優しさと物を大切に扱う気持ちを垣間見ることができますね。
大きな豆腐に刺された針
針供養の儀式は甘酒を本堂と針塚にお供えする「甘酒献上」から始まり、集まった古い針を土の中に埋めて供養する「納針の儀」、稚児行列を先頭に本尊である奪衣婆(だつえば)尊を小さくした像をお厨子に祀り、8名の女の子がかついでお寺を一周する「花見堂行列」、和裁を習う女性がお供えを持って行列に加わり、針塚に供える「百味香行列」、そして「大法要」という流れになっています。
甘酒献上
本校の清水とき学校長も儀式の最初から参加しました。
納針の儀
そして今回花見堂行列と百味香行列に本校のきもの芸術科1年の生徒さん達4名が参加しました。
それぞれの行列用に華やかな装束をまとった生徒さん達です。儀式に参加したことで、また一つ和裁に対する気持ちも深まっていったのではないでしょうか。
行列はこのような構成になります。
行列に参加した本校の生徒さん達です。
花見堂行列
百味香行列
大法要
最後に清水学校長と本校からの参加者全員で記念撮影です。皆様寒い中お疲れ様でした。本校は来年も参加の予定です。