前々回のブログで刺し子の作品をご紹介いたしましたが、今回は別の生徒さん達の刺し子の作品をご紹介いたします。
(前回の刺し子のブログはこちら)
どちらも七宝文様と呼ばれる文様を中心に制作したものです。七宝とは仏教用語で述べられている「金」「銀」「水晶」「瑠璃(るり)」「瑪瑙(めのう)」「珊瑚(さんご)」「しゃこ」」の七つの宝を指します。
七宝文様(七宝つなぎ文様)とは同じ大きさの円を四分の一ずつ重ねる文様のことで、この文様を上下左右に規則正しく連続させたものが「七宝つなぎ文様」と呼ばれています。
これは円(輪)は「和」につながり、人と人の和の大切さを表しています。人は皆独りではなく、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんという風に連綿と続く家族のつながりの中において今の自分があるということでしょうか。
また七宝は「しっぽう」と読みますが、これは江戸時代にこの文様が四方に広がっている文様ということに由来すると言われ、四方(しほう)がなまってしっぽうになり、それに仏教用語の七宝の字を当てはめたと推測されています。
先生と生徒もまた「和」でつながっていますね。