昨日に引き続ききもの芸術科1年生、きもの技術科1年生の仕立てた
浴衣をご紹介いたします。
まずは最初の作品です。お母さんのために縫った浴衣だそうです。
この紅葉に流水の文様はマンガや映画でおなじみの「ちはやふる」でも
有名な百人一首の「千早ぶる 神代も聞かず竜田川 からくれなゐに
水くくるとは」の句にちなんだ「竜田川文様」という文様です。
この生徒さんも1枚目より今回の方が衿先や袖も上手く仕上げていま
すね。この調子でどんどん上達してもらえればと思います。
続いて2人目の生徒さんの作品です。椿に蝶の大胆な文様の浴衣です。
袖の縫い合わせや袖ぐけも上手に仕上がっています。
縫い目もどんどん規則正しくなっていきますね。
そして3人目の作品です。こちらは普通よく浴衣に使われる平織の生
地ではなく、「阿波しじら」という徳島で織られている生地を使って
仕立てています。
濃い藍色から徐々に薄い色になっていくグラデーションも鮮やかです。
平織の綿生地とは勝手が違ったかもしれませんが、こちらも丁寧に仕
立てることができましたね。
まだまだ作品紹介は続きます。4人目の生徒さんの作品はこれからの
季節にぴったりなホタルのかわいい文様の浴衣です。
ホタルと縫い目をアップでご覧いただきます。
左右の柄を上手く合わせるとこのようになります。
続いて5人目の生徒さんの作品です。芙蓉の花でしょうか。色鮮やか
な浴衣です。
縫うのに少し時間がかかりましたが、その分丁寧に仕立ててあります。
こうして一人一人の作品を見ていくと、個性もうかがえるので
興味深いものがあります。
そして本日最後の6人目の生徒さんの作品です。黒地に朱色の菖蒲文
様のインパクトのあるコントラストの浴衣です。
きれいに仕立てるのが難しいところも上手く縫えていますね。
最後に制作した生徒さんと一緒に撮影したものをご覧下さい。
一針一針を丁寧に仕上げることを無意識にできるようになるまで、何
度も縫っては解いてを繰り返していくうちに次第にきれいな縫い目に
なっていくのでしょう。その日までひたすら練習です。
さていよいよ明日はこれらの作品を含めた生徒さん達の作品発表会と
作品展示会を本校8F記念ホールにて開催いたします。
七夕浴衣ファッションショーは10時開場10時30分開演です。
皆様ぜひお越し下さい。お待ちしております。