新学期が始まって約1か月が経ちました。1年生はそろそろ基礎練習が終わって浴衣にとりかかるタイミングになります。
きもの技術科の1年生はきもの芸術科より一足お先に浴衣に取りかかっています。
本日はきもの芸術科2年の生徒さん達が1年生の時に絞り染の授業で制作した浴衣地が仕立て上がりましたので、ご紹介したいと思います。
それでは最初の生徒さんの作品です。緑も鮮やかな板締め絞りです。

こちらの生徒さんは1年生の内に一番乗りで仕立てを終えていましたので、一番初めにご紹介します。

板締め絞りは木材などを使って生地を折りたたんだものをゴムや万力などで締めて絞り文様をほどこす絞り染の技法のひとつです。ご本人は「キュウリみたい(笑)」と言っていましたが、既製品にはなかなか無い個性的な色でいい感じですね。

光の加減でちょっと色が違って見えますが、同じ浴衣です。幾何学文様がきれいですね。

それでは次の生徒さんの作品です。

同じく板締め絞りの作品ですが、左右で地色の異なる「片身替り」にしています。

そして更に衿をまた別な色で絞り染めをほどこしています。なかなか凝った作品ですね。
正面から見るとこのようになります。実際に着ると赤の衿がバシッとアクセントになることでしょう。


それでは本日最後の作品です。同じく絞り染の浴衣です。

こちらの生徒さんは板締めの他に縫い絞りや帽子絞りなどの技法を使って模様を変化させています。


正面から見るとこのような感じになります。あえて左右の袖の丸みの形を変えているところがポイントです。市販の浴衣ではこうはできませんから手作りならではの面白みですね。
染色の作品は実際にはその作品を着るわけですから、着た時にどの位置にどのような文様が来るかをの配慮しながら染めていきます。これが結構難しいのですが、この作品もバランスよく文様が配置されていますね。

次回は2年生の和裁作品をご紹介いたします。お楽しみに!
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