以前にご紹介した手描き友禅の下絵を基に実際に布に色付けを行い、地色を染めた状態までできましたので、ご紹介いたします。
以前ご紹介した下絵はこちらをご覧下さい。
上段の方の作品が以前下絵をご紹介した作品です。下段の方も別な生徒さんが描いた作品なので後程ご紹介いたします。
これは地色を染める時に絵の部分に色が入るのを防ぐために伏糊を置き、挽粉(おがくずの粉)をかけている状態です。これを「糊伏せ」と言います。友禅は絵の部分が完成した時点でこのように糊伏せを行います。糊はあとで洗い流すと元の模様が再び現れます。
昔は糊を落とす作業を川で行っていましたが、最近は職人さんも専用の洗い場で糊を落としています。川での糊落としの作業は京都・鴨川の友禅流しが有名ですが、かつては東京の都心を流れる神田川でも友禅流しが行われていました。
布を裏側からのぞくとこのようになっています。着色されていることが分かりますね。
この後細部の仕上げや修正をして完成です。
そしてこちらは別の生徒さんの作品です。友禅を教えている先生も、生徒さん達の従来の伝統的なデザインにはない自由な発想や斬新なデザインに刺激を受けることもあるそうです。
こちらも同じく糊伏せした状態(表面)と…
裏から見た状態です。
どちらの作品も完成したらこのブログ上でご紹介させていただきますのでお楽しみに。