2学期も始まり、生徒さん達は順調に各教科のカリキュラムをこなしているようです。
今日は制作中の友禅作品をご紹介いたします。
これは下絵になるものです。まずは色鉛筆などで描きたいデザインを決めて細かい部分の色や模様の配置を決めていきます。この後布きれを使って何度か試し染めをして色や構図を調整したりしていきます。
かわいいネコちゃんですね。実際に友禅の技法を使ったらこの原画がどうなるかも後日このブログでお伝えいたしますのでお楽しみに。
こちらは実際の生地にゴム糊で文様を描いたところです。ケーキを作る時に使うクリームの絞り器のような道具と糊を使って線を描いていきます。完成するとこの線を引いたところは染料に染まらず白い線となって残ります。このような友禅を「糸目友禅」といいます。
こちらが糸目友禅です。白い線のようになっているのがお分かりいただけますでしょうか。
染色専用の教室の端から端まで使って布を張ります。
布はこのような友禅専用の道具「伸針(しんし)」を使って布をピンと張っていきます。
拡大すると両端にこのような小さな針が付いています。これで布の端をひっかけて布を張ります。
このゴム糊で描いた下描きの内側を更に彩色し、その後絵の部分を全て糊伏せして地色を染めていきます。彩色ができたら布を蒸して色を定着させ、糊を洗い流して完成です。完成するとどんな作品になるのか楽しみですね。こちらの方も完成したらブログにアップさせてもらう予定です。