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12月1日に人間国宝・森口邦彦先生をお招きして冬期きもの大学を開講いたしました
(学園からのお知らせ)

更新日:2024年12月2日

12月1日㈰に本校8Fホールにて冬期きもの大学を開催いたしました。

 

午前の講義は本校着装講師陣による帯結びについての講義とデモンストレーションです。

 

今回は「業平結び(男性用)」「祝後見(女性用)」「聖夜星の花(女性用)」「姫胡蝶(女性用)」の4つの帯結びについて4人の先生方がポイントを解説しながらデモンストレーションを行いました。

 

今回は男性用帯結び1点、女性用帯結びを3点を解説を交えながらデモンストレーションを行いました。

男性用の帯結び「業平結び」

 

「祝後見」

 

「聖夜星の花」クリスマスシーズンにぴったりの帯結びですね。

 

「姫胡蝶」

 

講義後半は生徒さん達がステージに上がって講師達の指導の下で実際に今回の帯結びにチャレンジしてみました。

 

 

昼食休憩をはさんで午後は友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)でいらっしゃる森口邦彦先生に京都からお越しいただき、講義をしていただきました。

森口先生はお父様でいらっしゃる森口華弘先生と同じく重要無形文化財保持者に選ばれた友禅染の第一人者でいらっしゃいます。

お馴染みの三越のショッピングバッグも実は森口先生がデザインされたものです。

 

森口先生はご持参いただいた動画を交えながらご自身が携わる京友禅の技法のみならず、中世から近世の小袖の歴史やアメリカのポップアート、パリ留学時代のエピソードや独特の幾何学模様のデザインについて、ヴァンクリーフ&アーペルとのコラボによって生まれたプレシャスボックスについてなど、いろいろな切り口から唯一無二の造形美についてお話をしていただきました。

 

 

蒔糊の技法についても詳しくご説明いただきました。

 

 

森口先生には貴重な資料もご持参いただきました。また先生の作品が数多く掲載されている貴重な本もご寄贈いただきました。

 

森口先生は講義の締めくくりに友禅のデザインはイメージの世界でメッセージ性が大事であること、それぞれの時代で友禅はしたたかに生きてきたドジャーズ(したたかな人)であること、伝統とは生き方の品位であること、職人技は生きていて進化し続けるものであるというメッセージを受講生に発信していただきました。

講演の最後には自然と拍手が起きるほどでした。

森口先生、大変貴重な講義をありがとうございました。