絹手縫い糸は和裁で絹の生地を縫う時に使用する糸のことです。糸に強度をもたせるために複数の極細の糸をたばねて撚りをかけています。
ミシンで使うミシン糸との違いは糸の撚りの方向が右撚りになっていることですが、これは運針の時の手の動きに合わせて糸がよじれにくいようにするためです。
糸質は絹独特の光沢がありなめらかなのが特徴で、絹生地を縫う時に用いる他、ウール生地との相性も良いとされています。
また絹糸はポリエステル糸やナイロン糸のような合成繊維の糸とほぼ同じ伸縮性がありますが、強度はありませんのであまり力を入れすぎると切れてしまいますから気をつけましょう。