6月8日に毎年恒例行事となっている国立劇場の歌舞伎鑑賞教室に行ってきました。
今年の演目は坂東巳之助さんの解説による「歌舞伎のみかた」と中村又五郎さん、中村歌昇さんの親子共演による人気演目の一つ「連獅子(河竹黙阿弥/作)」でした。
坂東巳之助さんは歌舞伎の所作や舞台装置、黒衣さんの役割、小道具などについて時折冗談も交えながら解りやすく解説をしていただきました。
歌舞伎鑑賞教室の公演はいつも大入り満員です。
生徒さん達が開演前にパンフレットを読んでいます。
今回の演目「連獅子」は親獅子が仔獅子を谷へ突き落し、駆け上がってきた子供だけを育てるという「獅子の谷落とし」の故事にちなんだもので、明治5年に初演された演目です。
厳しくも仔獅子を心配して温かく見守る親獅子と、その教えに応えて健気にたくましく育つ仔獅子の親子の情愛を表現した踊りが前半、中村隼人さんと中村福之助さんによる狂言「宗論」をはさんで、後半は息もピッタリに毛振りを行う親子獅子のダイナミックな動きが見所の秀逸の舞台でした。
舞台終演後は参加者全員で記念写真を撮りました。
また平日に参加の難しい夜間部の生徒さん達は翌日9日の講演を鑑賞いたしました。
厳しくも愛情をもって仔獅子に接する親獅子とそれに応えて成長していく仔獅子。どこか先生と生徒の関係と通じるものがありますよね。
参加された生徒の皆様お疲れ様でした。