今日はきもの芸術科および別科染織工芸講座・手描き友禅コースの授業の様子をご覧いただきます。
専門課程きもの芸術科ときものプロ科の生徒さん達が作品を制作中です。
こちらは蝋(ろう)置きをしているところです。熱で温めて溶かした蝋を筆にとり、棒に筆を叩くように当てて蝋を布に散らして防染を行い地色を染めていく技法です。
この作業を繰り返し行うと、蝋の付いたところが微妙に色合いの異なる奥行きのある点状の模様になります。
こちらは絵付けの作業中です。時期的にこれが卒業制作になりそうですね。
友禅の先生が生徒さんに指導をしています。生徒さんの作品は一人一人異なりますが、先生は教室を回りながら一人ずつ指導しています。孔雀の羽の雰囲気を上手く出すのは難しそうですね。
こちらは模様に合わせてシートを切り、切ったところに色を差しているところですね。
続いてこちらの生徒さんは色付けした作品の仕上げに「砂子(すなご)」を生地に散らしているところです。砂子とは装飾のために金箔や銀箔の粉のことで、これを布や紙に巻いて装飾性を高める作業です。
この竹筒の中に粉状の銀箔が入っています。これを慎重に散らしていきます。
こちらはきものプロ科2年の生徒さんの作業風景です。台の下から光を当てて、下絵の上に置いた布に青花からとった染料で下絵をトレースしているところです。
時期的にそろそろこれが卒業前の最後の作品でしょうか。
最後は別科の手描き友禅コースの生徒さんの作業風景です。
下の方に置いている電気コンロが見えるでしょうか。これは友禅の専用机で、机の下にコンロを置き、作品を乾かしながら作業を進めていきます。
一つ一つ丁寧に模様を描いていきます。
完成した作品は、3月20日に本校8Fホールで行われる卒業作品発表会でご披露する予定です。
本校では専門課程きもの芸術科、きものプロ科および別科の染織工芸講座・手描き友禅コースにご入学されるとこのようなオリジナル手描き友禅の作品を制作することができます。基礎練習を終えると帯やきもの、タペストリーなど自分の好きなものを作ることができます。
皆様も本校でモノ作りの面白さ、奥深さを体験し、世界で一つだけのオリジナル作品を制作してみませんか。
2月25日には同じく本校で学ぶことのできる絞り染の体験学習を行います。ぜひご参加下さい。
※きものプロ科で友禅を学ぶことが出来るのは、きもの芸術科から進級した方のみになります。