続々と1年生の初めて取り組んだ浴衣ができあがってきました。
前回に引き続き1年生が仕立てた初めての浴衣を中心にご紹介いたし
ます。
まずは最初の作品です。若草色の縞柄にトンボと朝顔の浴衣です。
この生徒さんも布の合わせ目がしっかりと縫えています。
背中心を裏側から見てアップにしたところです。なかなかきれいに縫
い目がそろっていますね。
これから何枚も縫っていくうちにこの縫い目が更にそろって細かくな
っていきます。プロの和裁士の縫い目はまるでミシンで縫ったように
精密で均一です。早くそれに近づけるといいですね。
次の生徒さんの作品です。こちらは黒地に笹と団扇の夏らしい文様の
浴衣です。
難しい衿先や袖の部分も上手く縫えていますね。
さて次は3人目の生徒さんの作品です。こちらも前回ご紹介した生徒
さんと同様に絽の生地で仕立てています。
前回もお話いたしましたが、絽の生地の仕立ては普通の平織の浴衣地
よりも仕立てが難しいのですが、こちらもきれいに仕立て上がってい
ます。
袖のくけ縫いや衿付けも上手にできていますね。
そして4人目の生徒さんは以前ご紹介したきもの技術科の生徒さんです。
なんとこれが早くも4枚目の浴衣だそうです。前回ご紹介してからすで
に女物浴衣2枚、男物浴衣を2枚仕立てたことになります。教えている
先生もびっくりの順調なペースです。
この男物浴衣は父の日のプレゼント用にお父さんに縫ったものだそう
です。よろけ縞のすてきな文様の浴衣ですね。お父さんもきっと大喜
びしてくれることでしょう。
こちらは正面から見たところです。
一枚目に比べると、縫いの精度が上がっていますね。生徒さんの日々の
成長を感じずにはいられません。
生徒さん達は時に私たちの予想を超えて成長しています。これから約
2年間でどこまで成長していくのか我々教職員も楽しみです。少しず
つ少しずつ成長していろいろな技術を身につけていってもらえればと
願っています。