今回は前回ご紹介したファッション科の生徒さんの作品の続きをご覧いただきます。
前回ご紹介した作品と、今回の作品2点を合わせて3部作になるそうです。
まずは裾の風景文様を活かした作品です。前作同様ツーピースに見えますが、ワンピースになっています。
ご年配の方が着ることを前提として制作していますので、ファスナーは前につけて着脱がしやすいように工夫されています。
そして最後の作品はこちらです。金閣寺が描かれた文様のきものをリメイクしたものです。
袖の家紋がワンポイントになっていますね。
そしてジャッケトを羽織るとこのような感じになります。
ジャケットの衿を返すスタイルにすると…
「金閣寺」の文字が登場します!遊び心にあふれていますね。
この文字は新しく書いたわけではなく、元々右前身頃にあったものだそうです。
このような名所旧跡をきものの文様にするというのは江戸時代の後期に流行ったもので、風景文様とは区別して名所旧跡文様と呼ばれていました。金閣寺の他にも京都や奈良の神社仏閣や近江八景なども名所旧跡文様には登場します。名所旧跡文様には場所の名前を記しているものも多く、今回の作品に使ったきものもその流れをくんでいるものと思われます。
ちなみにそれぞれ元はこのようなきものでした。
次はどのような作品が出来上がるのでしょうか。新しい作品ができたらまた当ブログでご紹介いたしますのでどうぞお楽しみに。