卒業式まであと約1か月となりました。卒業を間近に控えたきもの芸術科、きもの技術科、きものプロ科の生徒さん達の作品制作が急ピッチで進んでいます。
今回はきもの芸術科2年の生徒さんが制作した秩父銘仙の袷きものをご紹介いたします。
銘仙は関東から北関東の養蚕地域で自家消費用に織られていた「太織」を基にした絹織物で、主に明治時代から昭和時代初期にかけて関東の秩父や八王子、北関東の伊勢崎、足利などで大量に生産されていた絹織物の一種です。
価格が手頃なことやきものの柄がそれまでと異なり西洋風の柄や色彩を取り入れた絣模様にしたことで若い女性を中心にヒット商品となったものです。
大正時代のカフェの女給さんが着ていたのも銘仙のきものが多かったようです。
秩父や足利、伊勢崎などの銘仙の産地では現在でも銘仙の生産が行われています。
それでは生徒さんの作品の細部も見ていきましょう。
赤の水玉に大きめの花柄が大胆に配置されている銘仙です。今昭和レトロがブームになっていますが、こちらはその一つ前の大正ロマンを感じさせる色柄になっていますね。
裏はこのようになっています。着た時に裾からチラリと見える裾回しの茶金色がまたおしゃれです。
卒業までにまだまだ作品を制作していってほしいですね。明日はきもの技術科の生徒さんの作品をご紹介いたします。お楽しみに!
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