渋谷のきものの学校に110年目の春が訪れました。4月9日に令和3年度の新入生をお迎えし、本年度の専門課程入学式を開催いたしました。
今年も希望と期待に満ち溢れた表情の新入生の皆様をお迎えすることができました。これから2年間、本校きもの芸術科およびきもの技術科の生徒としてきものの技術や知識をしっかりと身につけていただければと思っております。
残念ながら清水とき学校長は療養中のため、式典には出席できませんでしたが、入学にあたってのメッセージを講師の宮崎先生(夜は河合先生)の代読で皆様にお聞きいただきました。
【学校長からのメッセージ~入学によせて~】
縁あって清水学園に入学された皆様、ようこそ!
清水学園は、明治生まれで洋裁教育の草分けであった清水登美が設立し、百年以上の歴史を重ねてきた伝統校です。
「衣は人なり」という信念のもと、技術の修得はもちろん、きものの歴史や文化、知恵など幅広く学べる、他の追随を許さない充実したカリキュラムが特徴です。
本校で真剣に学べば、就職に有利なだけでなく、皆さん自身の内面が磨かれ、より人生が豊かになることと思います。
どうか身体に気を付けて、時間を惜しんで、全力で学んでください。
先生方も、先輩方も両手を広げて皆様を迎えていますので、遠慮なく相談しましょう。そして隣り合う学友とも励まし合い、一緒に成長していきましょう。清水学園は、そんな学びを提供する学校です。
私は現在療養中で夢いっぱいに入学される皆様に直接お会いしてお話しできず申し訳ないのですが、我が子を思うように、いつもいつも皆様のことを思っています。
最後に、清水学園での学びを応援し、支えて下さるご家族の皆様に心から御礼申し上げます。
新入生の皆様も、帰宅したら感謝の気持ちを伝えましょう。
コロナ禍で心配な日々が続きますが、困難を共に乗り越え、人間として大きく成長することを心から祈ってお祝いの言葉といたします。
学校法人清水学園理事長
専門学校清水とき・きものアカデミア
理事長・学校長 清水とき
在校生歓迎の言葉を述べたのはきものプロ科1年の山岡来実さんです。
そして新入生挨拶は新入生代表としてきもの芸術科1年の奥野真琴さんです。
また学校長より、励ましの言葉と共に浴衣地一反を新入生の方々に贈呈いたしました。式典では新入生を代表してきもの芸術科1年の内田純鈴さんに宮崎先生より受け取っていただきました。浴衣の仕立てが楽しみですね。
その後各講師の紹介、校歌斉唱、写真撮影と一通りの流れを経て無事式典が終了いたしました。
入学式の後、教室でオリエンテーションを行い、新入生は各授業の内容等について説明を受けました。
また夜間部も同様に入学式を行い、中間部・夜間部共に令和3年度がスタートしました。
夜間部はきもの芸術科1年の梶山紗織さんに入学生代表挨拶、浴衣地受け取り役をお願いいたしました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響がまだまだ色濃い状況ではありますが、本校では細心の注意を払って初日の授業から対面授業を行います。
昨日12日から授業も始まりました。
新入生の皆様、改めてようこそ清水学園へ!初心を忘れず精進し、未来のきもの界を担う人材になって下さい!