本日は学年末筆記試験が行われました。卒業する生徒さんにとってはこれが学校での最後の試験となります。
社会に出ても資格試験や昇進試験などはあるかもしれませんが、純粋に学校で学んだことについて試験を受けることはもうあまりないと思います。試験は結果も大事ですが、それに取り組む集中力や努力を身につけることはいつか何かの形で役に立つこともあると思いますので、その努力する心をいつまでも無くさずにいてほしいと願っています。
本日はきもの芸術科ときもの技術科の1年生が初めて仕立てた袷のきものをご紹介したいと思います。それではまずはきもの芸術科1年の生徒さんの作品からご紹介いたしましょう。
先生の方針で生徒さん達は一枚目の袷は全員絹物を縫うことにしているそうですので、生徒さん達は全員紬などの表地で袷を仕立てています。
単衣の着物とは異なり表地と裏地を一緒に縫うというのはなかなか困難だったと思いますが、皆さん初めてにしては上出来なのではないでしょうか。
続いてもきもの芸術科の生徒さんの作品です。
続いてはきもの技術科の生徒さん達の作品です。まずはこちらの生徒さんの作品からご覧いただきましょう。
こちらの生徒さんは何枚か長襦袢を縫ってからこの袷にはいったそうです。きもの技術科はきもの芸術科に比べて同じものを縫う回数が多いので、トータルの縫う枚数はきもの技術科の方が多くなります。
それではきもの技術科二人目の生徒さんの作品です。赤ベースの市松文様が鮮やかな玉繭紬ですね。
昨年4月に入学して間もなく1年が経ちますが、ここまでくると「成長したな!」という感じがします。
2年になると更に長着や羽織、アンサンブルなど袷が中心となっていきます。和裁はとにかく数を縫って上達していくものですので、卒業まで一つでも多くの作品を仕立てていってもらえればと願っています。