専門課程は今週から二学期が始まりました。
二学期は9月の東京商工会議所和裁検定試験をはじめ、きもの文化検定、
研修旅行など行事がたくさん予定されています。
生徒の皆さまには体調管理に気をつけて、忙しい学期を乗り越えていた
だきたいと思っています。
8月20日(土)にはこの夏2回目の染めの体験学習を行いました。前回
の絞り染めに続いて、今回は友禅染めの体験学習を開催いたしました。
まず初めに本校で友禅を教えている高橋先生から参加者に友禅染めにつ
いての説明を行いました。
友禅の技法や歴史などについて説明をする高橋先生
続いて練習用の絹布に青花で作った下描き用の染料液で下絵を描いて、
その上からゴム糊を置く「糊置き」の作業を経験していただきました。
各自自分の好きな模様を描いていただきました。水彩画や油絵とはまっ
たく異なる感覚に、びっくりした方もいたのではないでしょうか。
高橋先生には授業と同じように一人一人に指導をしていただきました。
続いてあらかじめ絞り染めをほどこしたシルクのハンカチに、型を使
って模様を刷り込んでいく「刷り込み」という作業を体験していただ
きました。
型を選び、色を選んだらハンカチの上に型を置いて専用の筆で色をつ
けていきます。
筆についた染料が多すぎると布がにじんでしまいますので、筆につけ
る染料の量を調整しながら少しずつ色をさしていきます。
こちらも微妙な力加減などの難しさを体感していただけたと思います。
糊置き、型染めを合わせて約3時間で実習は終了いたしました。ご参加
いただきました皆様には染色の奥深さや面白さを感じていただけたので
はないでしょうか。
でき上がった作品は記念としてお持ち帰りいただきました。ご参加い
ただきました皆様お疲れ様でした。少しでも染色の授業の雰囲気や染
色の緊張感がご理解いただければ幸いです。
染色の体験授業は今冬にも行う予定です。今回参加できなかった方も
次回はぜひご参加下さい。お待ちしております。