冬休みを間近に控え、生徒さん達の制作のピッチも上がってきています。
今日はきもの芸術科1年ときものプロ科1年の生徒さんの出来上がったばかりの作品をご紹介いたします。
まずはきもの芸術科1年の生徒さんの作成した「女児用一つ身」と「ちゃんちゃんこ」です。
子供物のきものはいつ見てもかわいいですね。今流行の《Kawaii》の原点はこのような和のカワイイ服飾文化にあるのではないでしょうか。
ちゃんちゃんこの裏地に使った生地でこのような細帯も作りました。
そしてこちらはきものプロ科1年の5歳の男児用祝着と羽織です。
どちらも丁寧な縫いで綺麗に仕立て上がっていますね。
この衿の部分に見える縫いは「千鳥」あるいは「千鳥掛け」「千鳥くけ」と言い、衿の型崩れを防ぐための補強になります。
羽織の衿は基本的に着物の反物の布幅一杯(一幅)を使い、何重にも折って作っています。もちろん中でも留めていますが、最後の仕上げとし外襟の襟中心に千鳥を掛けて固定するのです。
写真にはありませんが、このきものと羽織の他に、袴と帯も仕立てていますので、「きもの」「羽織」「袴」「帯」の4点で男児用のきもの1セットを全て仕立てたことになります。
きものプロ科の生徒さんは次は打掛の制作にとりかかっています。仕立て上がったらまたこのブログでご披露いたしますのでお楽しみに。