今日はいつもと少し異なる作品をご紹介します。
生徒さんがお知り合いの方に頼まれて制作した振袖ですが、元の生地にシミがあったそうです。そこでシミを隠すために文様を描き足しています。
まずは全体をご覧下さい。きれいに仕立てあがっていますね。
この部分が描き足したところです。完全にシミが見えなくなっているのがお分かりいただけますか?
元々描いてあったものと比べてみましょう。ほとんど遜色ないですね!
また、幅を出したところも描き足しています。どこを描き足したか分かりますか?
正解は身頃と袖の間の地の青色と露草の部分です。色調を合わせて前に描かれている部分に上手く調和するように描き足せていますね。
この振袖は来年1月に成人式を迎えるお嬢さんが着る予定だそうです。思い入れのあるものを大切に使うことができるのも着物の良いところです。
本校は着物を作る学校であると同時に着物を作ることを通して物を大切に使い続けるという和の心を学ぶ学校でもあります。
ファッション科ではきもの地のリメイクも教えています。
皆様も本校で着物を学ぶ楽しさを発見してみませんか。ただいま専門課程一般入学、別科各科の願書受付中です。