本日はきもの技術科2年の生徒さん達の作品をご紹介いたします。
きものは仕立てて終わりではなく、仕立てたものをほどいて洗い張り(クリーニング)してもう一度仕立て直したり、自分や着る人に合わせて寸法を調整したり傷んだところを直したりすることもできます。今回はそのような仕立て直しの作品をご紹介したいと思います。
まず最初の作品はこちらです。

古着屋で買った振袖を汚れていた部分を洗い張りに出して寸法を調整して仕立て直したものです。こちらの生徒さんはすでにお嬢様がいらっしゃる方で、そのお嬢様用に仕立て直したそうです。



親から子へきものを受け継ぐということは、その親の思いも受け継ぐということになると思います。ものは使い捨てが当たり前になっていますが、このような愛情をこめて親から子へ受け継がれていくものも大切ですよね。
それでは続いての作品です。同じくきもの技術科2年の生徒さんが裾のお直しをしたものです。

この小紋のきものは生徒さんの高校時代の恩師のものだそうです。きものの学校に通っているということで裾直しを頼まれたそうです。

きれいに縫いそろえてありますね。頼んだ先生もきっと大喜びでしょう。


技術は人と人をつなぎます。これからもたくさん着物を仕立てて大勢の人達とつながれますように。