3月15日に令和6年度の卒業式を挙行いたしました。当日の様子はまた後日アップいたします。
今回も前回、前々回に続き3月3日~7日に開催した生徒作品展から展示作品をご紹介いたします。
今回はきもの芸術科2年、きものプロ科1年の生徒さん達が友禅染の授業で制作した帯を展示いたしました。
それでは早速1点ずつご紹介いたしましょう。まず最初の作品はこちらです。
かわいいハリネズミの文様の名古屋帯です。前柄は帯締めを締めると帯締めの上を歩いているように描いたそうです。
友禅の授業では自分のアイデアとデザインで作品を染めるので、世界に一つだけのオリジナルデザインの帯を作ることができます。1年間で1本帯を染めるのが最低目標ですが、早い生徒さんだと3~4枚染める生徒さんもいます。
続いての作品はこちらです。この季節らしい桜文様の名古屋帯です。「垂れ」の部分にいるネコがいいですね。帯を締めるとちょうど桜の木を眺めているような感じになりますね。
続いての作品はこちらです。以前にもご紹介いたしましたが、クラゲをモチーフにした文様の名古屋帯です。
触手をぼかしの技法でうまく表現していますね。
続いての作品はこちらです。月とウサギをモチーフにした作品ですが、丸みを帯びたウサギで可愛らしさアップしていますね。
「垂れ」の桜も
続いての作品はこちらです。友禅のいろいろな技法で亀と岩と流水を描いています。
こちらの生徒さんは卒業後染色の道へ進もうといしています。厳しい世界だと思いますが、ぜひ将来は若手の染色作家として活躍してくれればと願っています。
続いての作品はこちらです。こちらはきものプロ科1年の生徒さんの作品です。型染めに用いる型も自分で作成した塩瀬の名古屋帯です。
もちろん仕立ても和裁の授業で自分で仕立てたものです。
たまに卒業生から「授業で染めた帯は今でも着物姿で出かける時に使ってます」という声をいただきますが、卒業後も学生時代に制作した作品を活用できるのはいいことですね。
今回の卒業生の皆さんも機会があったらぜひ自分で染めて仕立てた帯を締めてお出かけしていただければと思っています。
次回は日本刺繍編です。お楽しみに!
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