今年成人式を迎えるきもの芸術科2年の生徒さんが、自分の成人式で着る振袖を仕立てたのでご覧いただきます。
雲取りにエ霞と宝尽くし文様の豪華な友禅染の振袖です。
背中心の柄合わせもぴったりと決まっていますね。
袖の丸みもきれいにできています。
宝尽くし文様は元々中国の文様でしたが、日本風にアレンジされて晴れ着に用いられています。少し小さくなってしまいますが、画像の左上から順に仏法の丁子、身体を隠すことができる隠れ笠、巻物、大切なものを守る意味のある鍵、打てば金銀財宝の出る打出の小槌、仏教で貴重な宝を指す七宝(花輪違い)、思いのままになることができる如意宝珠です。
この他中に着る長襦袢や、長襦袢につける半衿の刺繍も自分で縫いました。
この振袖を仕立てた生徒さんは、これを来て成人式に出席するそうです。レンタルや購入品ではなく、自分で仕立てた振袖を着て出席する成人式は格別な想いがあると思います。努力が報われましたね。
このように高校を卒業して本校に入学すると、2年生の時に振袖を縫って自分の成人式に着て出席することも可能です。
成人式を迎える生徒の皆様、成人おめでとうございます!