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七五三服装調査を行いました
(学園からのお知らせ)

更新日:2019年11月15日
カテゴリ: 清水学園ニュース

11月9日(土)に本校の恒例行事の一つである「七五三服装調査」を明治神宮にて行いました。

この調査は本校が50年以上明治神宮で行っている七五三の服装の調査で、七五三の衣装を通してその年の世相や服装の変遷を調査し、その結果をマスコミの方々や学術調査を行っている学生や研究者の方々に提供しているものです。

 

 

 

 

近年はレンタル衣装が中心となっていますが、中にはお父さんが5歳の時に着た紋付き袴をお子さんが着たものなど、家族のつながりを感じる衣装もありました。

またお母さんもきものを着るいい機会ととらえる方が年々増加しているようで、親子で着物姿で参拝する光景も見られました。

調査に参加した生徒の皆様お疲れさまでした。

 

令和元年度七五三服装調査
調査会場/明治神宮第二鳥居前付近
調査日/令和元年11月9日(土) 午前10時~14時

服装の比率
【3歳】
被布…81%
振袖… 9%
洋装…10%

【5歳】
和装…80%
洋装…20%

【7歳】
和装(付け帯)…60%
和裁(結び帯)…32%
洋装…8%
※付け帯とは胴に巻く帯の部分と背中の結び目になる部分が別なパーツになっていて、セットすると帯を結んだように見える着付けを知らない人でも着付けができる帯です。結び帯とは従来通り1本の帯をきちんと結んで形にしたものです。

【付き添い(男性)】
和装…3%
洋装…97%

【付き添い(女性)】
和装…25%
洋装…75%

【特徴・傾向など】
・10数年前からレンタル衣装が充実してきたこと、また美容院などで着付けもヘアセットもメイクも受け付けてくれるようになったので、和装の比率が伸びてきている。
・5歳男児の従来の伝統的な和装も安定した人気があるが、従来の礼装用の紋付き袴に羽織ではなく、色柄が派手目の衣装が増えつつある。
・レンタルや購入で新しく衣装をそろえる人が多い一方で、父親が七五三で着た衣装を我が子に着せる、祖母が縫った衣装を孫に着せるなど、家族のつながりを再認識できるものもあった。
・近年は母親のきもの姿が徐々に増える傾向にあり、フォトスタジオやレンタル衣装会社の中には親子でセットで和装になれるようなプランも登場している。
・日本に在住する外国人の方の間でも日本の伝統文化に関心を持ち、我が子が日本にいる間に少しでも日本の伝統文化に触れさせたい等の理由で子供に和装をさせる外国の方も増えつつある。
・明治神宮は海外からの観光客も多く、この時期に七五三の行事があるということが次第に周知されてきているので、大勢の海外からの旅行者が写真撮影に訪れていた。
・俗にいう「インスタ映え」を狙って3歳、7歳の女の子だけでなく、5歳の男の子も写真映えのするような色柄の和装が目立っていた。
・親御さんが我が子を撮影するだけではなく、中にはわざわざカメラマンを雇って着付けから参拝、お祝い膳など一連の様子を撮影させる親御さんもいた。