専門学校 清水とき・きものアカデミア専門学校 清水とき・きものアカデミア

夏期きもの大学を開催いたしました
(学園からのお知らせ)

更新日:2019年6月25日
カテゴリ: 清水学園ニュース

毎回ゲスト講師の方をお招きして開催している「夏期きもの大学」ですが、今回はゲスト講師に江戸小紋の人間国宝(重要無形文化財保持者)の小宮康正先生と、ポーラ文化研究所研究員の村田孝子先生をお招きして講義を行っていただきました。

まず午前の講義は小宮先生です。小宮先生は日本で唯一の三代続いて人間国宝になられた江戸小紋の職人をされていらっしゃいます。今回先生には「受け継がれる江戸小紋の伝統美について」という題で講義をしていただきました。

 

小宮先生には職人一家としての小宮家の歴史や江戸小紋の魅力、江戸小紋の染めに用いる染料や道具、作業の工程はもとより、型紙の各種彫り方や道具など、江戸小紋について詳細に解説していただきました。

 

 

また当日小宮先生のご厚意で工房から先生の作品や小宮家所蔵の型紙などもお持ちいただき、生徒さん達は間近でそれを拝見することができました。

 

 

生徒さん達は江戸小紋の型紙のち密さに皆おどろいていました。

 

 

小宮先生からは「小紋は二次元の美を三次元にするもの」「人間国宝とは人から人へ形のないものをつなげていくもの。そして伝統技術とは変わることによって次の世代へつながっていくもの」「一つの技術がほろびて、一つの技術が生まれる。これも伝統」「仕事は自分との闘い。基本は大切だが、その上で工夫をしていくことはもっと大切」などたくさんの深いお言葉を頂戴いたしました。

伝統文化であるきものの継承者である生徒さん達にとっても意義深い言葉として響いたのではないでしょうか。

 

そしてお昼の休憩をはさんで午後からは村田先生の講義です。村田先生には「美しさへの挑戦~美白の歴史を紐解く」と題して女性の方々が気になる美白の歴史について講義していただきました。

 

村田先生は豊富な映像資料をもとに、日本では白粉(おしろい)を用いた白化粧を基とした色の白さが美人の条件であったこと、明治になって欧米の美容の影響を受けてそれが素肌美へと変化していったこと、大正時代には化粧のスピード化や化粧がマナーや自己表現の方法になっていったことなど、美白の歴史に関する興味深いお話が次々と登場いたしました。

 

また日本だけでなく、古代ギリシャや古代ローマ、西洋の美白の歴史など、古代から近現代までの化粧や美白の歴史や各時代の特徴などについて詳しく講義をしていただきました。

 

小宮先生、村田先生、貴重なご講義をありがとうございました。次回12月1日に開催予定の冬期きもの大学にもきものや日本文化に関する著名な方々をお招きして講義を行っていただく予定です。皆様お楽しみに。