本日は卒業を目前に控えたきもの技術科、きもの芸術科の2年生の生徒さん達の作品をご紹介いたします。
2年生の生徒さん達は本校で学ぶカリキュラムの約90%を履修している状態です。
まず最初の生徒さんの作品です。卒業式の時に着る袴を仕立てました。
今年の2年生は全員お揃いの袴で卒業式に出席するそうで、他の2年の生徒さん達も同じように袴を仕立てていますが、このように紐に刺繍をほどこしたりして少し個性を出しています。
この刺繍ももちろん日本刺繍の授業で制作したものです。
それではこの袴を制作したご本人に登場していただきましょう。卒業式の袴姿も楽しみにしています。
続いてもきもの芸術科2年の生徒さんの作品です。こちらは袷羽織です。
初めて縫った袷の羽織だそうですが、なかなか上手に仕立ててありますね。
卒業して社会人になってもきもの姿で外出する時は学生時代に制作した作品を着て下さいね。
さて続いてはきもの技術科2年の生徒さんの作品です。きもの技術科はきもの芸術科よりもたくさんきものを仕立てます。
今回は振袖です。黒地の袴と合わせると映えそうな山吹色の振袖です。
刺繍の華紋も無地にマッチしています。
もちろん仕立ても2年間和裁を学んできた成果が表れていますね。
裏も丁寧に仕立ててあります。
それではこちらも制作した生徒さんに登場していただきましょう。
入学当初、懸命に運針練習をしていた生徒さん達がやがて浴衣が縫えるようになり、袷が縫えるようになり、羽織や帯、袴という風に次々と縫えるようになっていく成長過程を知る者としては、いろいろなものが縫えるようになったということは卒業の日が近づいているということを認識することでもあり、頼もしくもあり、一抹の淋しさを感じる瞬間でもあります。
卒業まであと少し。2年生の皆さん、もう少しだけいろいろな作品を披露して下さいね。