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新宿・正受院の針供養に参加しました
(学園からのお知らせ)

更新日:2017年2月9日
カテゴリ: 清水学園ニュース

昨日2月8日に新宿区にある寺院「正受院」で行われた伝統行事「針供養」に本校の講師と専門課程・昼夜間部の生徒さん達が参加しました。

 

「針供養」とは、和裁など針仕事をする人達が折れてしまった針に感謝して供養をするための儀式です。

ここ正受院では昭和32年から和裁業界が中心となって境内に針塚が建立され、今日のような儀式が行われるようになりました。

 

折れた針はこのように大きな豆腐やこんにゃくに刺します。これは使われていた時は固い布を縫うために酷使された針を最後はやわらかいものに刺してその労をねぎらい、労(いた)わりと感謝をこめて供養するという意味があります。

日本人ならではの優しさと物を大切にあつかい、感謝する気持ちを垣間見ることができますね。

 

 

 

針供養の儀式は甘酒を本堂と針塚にお供えする「甘酒献上」から始まり、集まった古い針を土の中に埋めて供養する「納針の儀」、稚児行列を先頭に本尊である「奪衣婆(だつえば)尊」を小さくした像をお厨子に祀り装束を着た女の子がそれをかついでお寺を一周する「花見堂行列」、和裁を習う女性がお供えを持って行列に加わり、針塚に供える「百味香行列」、そして本堂での「大法要」という段取りになっています。

 

当日は好天に恵まれ、大勢の方が針を納めに来たり、1年に1度の儀式の様子を見学したり撮影したりされていました。

会場の正受院は幕末まで会津若松藩主の菩提樹であった由緒ある寺院です。

 

 

本校では毎年この行事に生徒さんが参加しています。ちょっと緊張しながら「花見堂行列」や「百味香行列」、「大法要」に参加してくれた生徒さん達の晴れ姿をご覧下さい。

 

 

百味香では行列の際にこのようなマスクをつけて歩きます。

これから花見堂行列が始まるところです。

 

厨子の上に乗っている小さな像が「綿のおばあさん」の俗称で親しまれている奪衣婆の像です。

 

納針の儀の様子です。男性が来ている衣装は夜叉王の衣装を模倣して作られたものだそうです。

 

 

こちらは本堂で行われた大法要の様子です。生徒さん達も神妙な面持ちで参加しています。

儀式を手伝った生徒さん達も、針供養に参加した生徒さん達も、また一つ和裁に対する気持ちが深まってくれたのではないでしょうか。

 

生徒の皆さん寒い中お疲れ様でした。本校は来年もこの行事に参加の予定です。