本校では毎年夏と冬に特別講座「きもの大学」を開催していますが、今年も7月5日㈯に本校8Fホールにて夏期きもの大学を開催いたしました。
午前中は本校着装講師陣を中心として4F教室で帯結びの実演と講義を行いました。
お昼の休憩をはさんで午後は特別講師として株式会社新田代表取締役会長で新田工房四代目、日本工芸会研究会員の新田英行先生をお招きして「新田の米沢織と紅花染」と題した講義を行っていただきました。
新田先生には上杉鷹山の藩の財政再建や飢饉対策としての養蚕や織物の歴史や紅花栽培についての講義をはじめ、紅花染の工程や米沢の織物についてなど幅広く山形の染織の魅力についてお話をしていただきました。
上記の画像の紅花は新田先生が東京へ出発前にわざわざ早朝紅花畑に足を運び、摘み取っていただいたものです。
当日は新田先生に先生の作品や紅花染についての資料をお持ちいただき、作品についても一つ一つ詳しく説明していただきました。
本校もきもの芸術館で所有する新田先生の作品と新田先生のお父様にあたる新田秀次先生の作品を1Fエントランスに展示いたしました。
常に伝統と革新を念頭に作品を作り続けている新田先生の熱のこもった講義は受講生の心にもきっと響いたと思います。
新田先生、貴重なご講義をありがとうございました。
次回は同じ日に開催した浴衣ショーの様子をご紹介したいと思います。