3学期も残すところあと1カ月弱となりました。今日はきもの技術科1年生の生徒さん達の作品をご紹介したいと思います。
きもの技術科の1年生は今学期からいよいよ袷(あわせ)のきものの仕立てに挑戦しています。
袷は浴衣などの単衣(ひとえ)と違って表の生地と、裏地の2枚の布で構成されます。したがって仕立て方としては単衣よりも難易度が上がります。
2年生になると、振袖や訪問着、羽織など各種の袷のきものを縫っていきますので、まずはその基本となる「長着」を1年生の最後に縫います。
それでは生徒さん達の作品をご覧いただきましょう。
表と裏の生地を合わせて縫うわけですから、縫い目にシワがよりやくなったりするのできれいに仕立てるのは難しいのですが、初めての作品とは思えない程よくできていますね。
細部も見てみましょう。袖や衿、身八ツ口も上手に縫っています。
きものを反対側から見るとこのようになっています。胴裏などの裏生地がお分かりいただけると思います。
表生地と裏生地がきれいに幅もそろって一直線になっています。
続いてもう一人の生徒さんの作品をご覧いただきます。
裏の背中心も糸がよることなくきれいに仕立てているのがお分かりいただけますでしょうか。
最後に仕立てたご本人と一緒に。
生徒さん達は2年生になると更に高度な作品にチャレンジしていきます。きもの技術科の生徒さん達は仕立てる枚数も多いので、毎日大忙しかもしれませんが、和裁は縫った枚数が実力になり、腕の差になっていきますので、何とか乗り切っていただければと願っています。