今週は専門課程のきもの芸術科1年の生徒さん達の作品をご紹介してきましたが、最後は本校の和裁通信講座「現代きもの講座」で和裁を学んでいる受講生の方の作品をご紹介いたします。
作品は基礎細目にある男物浴衣です。
古着屋さんで販売していた浴衣をほどいて使える部分を再構成して仕立てたそうです。なので通常は縫い目がないはずの身頃や袖の中心あたりに縫い目が見えます。工夫された跡が見えますね。
古いきものだったので、傷んで使えない箇所もあったので、使える部分をつなぎ合わせたそうです。通常の仕立てとは異なりますが、縫う練習ですのでこれもアリなのではないでしょうか。何事も創意工夫が大事ですね。
このようにきものの左右の柄が異なるものを「片身替わり」と言います。片身替わりは安土桃山時代から江戸時代にかけて流行った小袖の文様構成で、現在でも浴衣やきものなどに用いられています。
これからもぜひ意欲的な作品が届くのを楽しみにしています。頑張って下さい!