「現代きもの講座」受講中の皆様へ
今、この時、いかがお過ごしでしょうか。全国のことが瞬時に何もかも分かる時代ですが、お変わりないことと思いながらも皆様のことが心にかかります。
清水学園では入学式が5月11日に延期になり、新入生にもまだお会いしておらずお名前だけが分かる状態で、自宅学習をしていただいている状態です。
一日も早く穏やかで自由に外を歩ける日が訪れることを祈念しております。
皆様からのたくさんの作品に悲鳴を上げながらも楽しく嬉しく添削させていただいております。
約20細目（必須・自由）を教科書のみを頼りに理解して、作品を仕上げていらっしゃる根気と努力に尊敬の念でいっぱいでございます。
「きもの」には二代、三代と受け継がれているものもございます。長い歴史を経て現在の形と技術に仕上げてきた先人達には敬意を表したいと思います。
そしてきものを縫うたびに一枚一枚物語が生まれます。この素晴らしい伝統文化を共有できる御縁ができましたことを感謝したいと思っております。
この度の世界中を駆け巡った災厄の真っただ中、和裁を学ぶことが後にピンチをチャンスに変えることにつながれば幸いでございます。
災厄が過ぎ去るのをじっと耐え忍んでいれば、「きもの」を通して何か見えてくるものがあるかもしれません。未来に向かって枝葉が広がっていくかもしれないと信じて、今はただ御身大切を第一に考えて良き日が戻ってくるのを待ちたいと思います。
幸い本校の講座は自宅で学習を進めていただくものですので、コロナウイルスの影響を受けることも少ないと思います。ご自宅でお過ごしになる時間も多いと思いますが、少しでも運針練習をしたり、課題に取り組んでいただければと思います。
最後に生徒さん達から遅らせれてきた課題の一部を写真に撮りましたので、ご覧いただき励みにしていただければと思います。また皆様から課題が届くこと、和裁スクーリングで皆様にお会いできることを楽しみにしております。
和裁通信教育「現代きもの講座」担当講師・宮﨑一江
