卒業生にとっていよいよ本校の授業も残りあと一日となりました。
今回は卒業するきもの芸術科2年生の生徒さんの作品(友禅染め名古屋帯)をご紹介いたします。
まず一人目の生徒さんの作品です。
描かれている犬は生徒さんが実際に飼っているチワワがモデルになっているそうです。
垂れの部分にも模様が入っています。
全体の色と模様はこのような構成になっています。落ち着いたいい色に仕上がっていますね。
犬の毛の表現の仕方が難しかったそうです。
お太鼓に結ぶとこのような感じになります。
こちらはもう一人の生徒さんの作品です。
こちらは桜の花とかわいい猫が模様になっています。
以前のブログで制作過程をご紹介いたしましたが、この下絵が…
このように生地に描かれて…
(※糊伏せしているところを裏側から見たところです)
ここから地色をいれて…
こうなりました。
全体はこのような色と構成になっています。
よく見ると帯の胴の部分にもねこがいますね。
お太鼓に結ぶとこのようになります。
どちらも力作ですね。下絵の頃から作品が仕上がっていく過程を見ると
1年間での成長がうかがえます。
1年という限られた時間の中で作品を作るということで、大変なことも
多かったと思いますが、作品制作を通して手描き友禅をはじめ、絞り染
や日本刺繍という伝統工芸がいかに手間のかかる、そして根気の必要な
作業であるかということを実感してもらうだけでも授業の価値はあるの
ではないでしょうか。
そしていよいよ明日は午後から20日の発表会の準備です。
生徒さん達の学生生活の集大成を、皆様ぜひ見にきて下さい。ご来校を
お待ちしております。