今回はきもの芸術科2年の作品を紹介します。
袷の絣のきものです。袷とは胴裏(裏地)のついたきもののことです。胴裏のないきものは単衣(ひとえ)と言います。
袷は裏地を表地と縫い合わせて仕立てていくので単衣より技術を要します。きれいに仕立てられるようになるまで、何枚も何枚も縫っては解(ほど)いての繰り返しです。
東京商工会議所の和裁検定3級の実技試験は制限時間内にこの袷を仕立てあげます。
こちらは軽装帯ですが、実はこの軽装帯、羽織をほどいてリメイクしたものです。
羽織の柄を上手く活かした作品になっていますね。この羽織の他、軽装帯は洋服地などでも作ることができるので、洋服地の柄でかわいい軽装帯を作っている生徒もいます。
本校は一人でも多くの若い方々に伝統のモノ作りの楽しさを知ってほしい、そして後世に伝えてほしいと願っています。