専門学校 清水とき・きものアカデミア|着物の専門学校です。少人数制。東京渋谷専門学校 清水とき・きものアカデミア|着物の専門学校です。少人数制。東京渋谷

スタイリスト・着付け師の大竹恵理子先生をお招きして冬期きもの大学を開催いたしました
(学園からのお知らせ)

更新日:2025年12月9日

12月6日に令和7年度の「冬期きもの大学」を開催いたしました。「きもの大学」はきもの関係や染織関係の様々な外部講師をお招きして講義をしていただき、本校着装講師が新作帯結びなどを指導する特別授業で、40年以上の歴史があります。

まず午前中は本校の連鎖校や関連校の指導者や受講生を対象とした帯結びの実演講義が行われました。

 

皆さん真剣な表情で講師の解説を聞いています。

 

この後それぞれの教室で帯結びを指導することになる先生方も真剣にメモを取ったり手順を確認されていました。

 

昼食休憩をはさみ、午後は本校専門課程及び別科の生徒さん達も合流してスタイリストの大竹恵理子先生の講義を聴講しました。

 

大竹先生は雑誌やCM、映像などさまざまなメディアでスタイリストや着付け師としてご活躍されている先生です。

大竹先生にはスタイリストの仕事について、コーディネーターの仕事内容の違いについて、そしてご自身がスタイリストや着付け師になった経緯や着付け師というお仕事の5つの要素について講義をしていただきました。

スタイリストという仕事ではスタイリストはメーカーとブランドの購買層であるファンやユーザーをつなげるお仕事であることであることをエピソードを交えてお話ししていただきました。

そして着付け師というお仕事は「一般人を対象とした着付け」「トルソー(マネキン)への着付け」「雑誌やポスターなどのスチール写真用の着付け」「映像用の着付け」「きものショーなどの衣装着付け」という5つの要素から成り立っていることを具体例を交えてお話ししていただきました。

 

同じモデルへの着付けでもモデルや女優が静止状態になる写真ではフィルター越しの美しさが重要になるので補正が大事であること、CM、映画、ドラマなどの動画撮影では360度見られてもいいようにした役に沿った着付けが必要になることなど、同じ着付けでもその用途が違うと着付けの方法も異なることなどはプロの着付け師の方からでなければ聞けないような内容だったと思います。

写真着付けの説明ではトルソーを使って「モデル仕立て」という撮影用の特殊な仕立て方をしたきものをご持参いただき、着付けの仕方を説明していただきました。

 

 

 

講義の終盤では大竹先生がきものの世界で働くようになったきっかけや、どのようにしてスタイリストや着付け師となったのかについてお話しいただき、最後に受講生に引き出しを増やして積極的に自分から動くこと、働きかけることの大切さと「この仕事はあなたじゃないとダメだ」と言われるような人になって下さいというメッセージをいただきました。

講義の最後に質問タイムを設けましたが、受講生からさまざまな質問がありました。大竹先生はそれに一つずつ丁寧に回答して下さいました。

講義終了後はやはり和裁を習っている生徒さんが多いせいか、モデル仕立てのきものを間近で見せていただき興味津々の様子でした。

 

講座終了後も大勢の受講生の方々からとてもすばらしい講義だった、また大竹先生の話を聞いてみたいとという声もいただくほどでした。

大竹先生ご多忙のところご来校いただき貴重な講義をありがとうございました。