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冬期きもの大学を開講いたしました
(学園からのお知らせ)

更新日:2017年12月12日
カテゴリ: 清水学園ニュース

12月10日(日)に本校8F記念ホールにおいて冬期きもの大学を開講いたしました。

 

開講式のあと、先ずは講義の前に連鎖校・関連校の生徒さん達の認定式も行われました。

 

 

続いて特別講義・午前の部では役者である物部勝美先生による講義が行われました。

 

物部先生は講義前半ではご自身の役者経験から考えるきものに対する考えや、きものがいかにして人の心を繋いでいくものになりうるかをご自身の経験などをふまえてお話しいただきました。

講義の中では本校の清水学校長の著書や新聞掲載記事を引き合いに出していただき、人と人とを取り持つ縁の大切さについてもお話していただきました。

 

講義の後半では物部先生が役者業の傍らで修業時代の経験からライフワークとされているきもののお手入れの方法について実演を交えてお話していただきました。

 

物部先生は若い頃の大部屋時代に舞台や撮影で使うきものは全て自分で手入れをしなくてはいけなかったことから、いろいろな手入れの方法を学んでいったそうです。

 

昼食をはさんで特別講義・午後の部では松竹衣裳株式会社の代表取締役社長・海老沢孝裕先生に歌舞伎の衣装について講義を行っていただきました。

 

海老沢先生は長年衣装の制作に携わってこられた方で、当日はたくさんの衣装や資料をご持参いただき、衣装の制作方法や仕組み、衣装の色、役者と衣装の関係、実際にあった役者と衣装のエピソードなどを時にユーモアも交えながら講義をしていただきました。

 

 

 

画面右手で海老沢先生のお手伝いをしているのは本校卒業生の中村さんです。中村さんは本校のきもの芸術科を今年の3月に卒業し、松竹衣裳の関連会社で歌舞伎衣装の制作を行っている日本演劇衣裳株式会社で衣装制作のお仕事をしています。

今回は海老沢先生のお取り計らいで今回の講義の助手として参加していただきました。

 

また当日は1月の新春浅草歌舞伎で実際に使用される制作したての舞台衣装もご持参いただき、解説もしていただきました。

 

 

 

 

 

来年の1月2日から26日まで浅草公会堂で行われる新春浅草歌舞伎に実際に使用される衣装を一足先に間近に見られるということで、講義後は衣装の周りに人だかりができていました。

 

今回の講座にご協力いただきました物部勝美先生、海老沢孝裕先生ならびに松竹衣裳株式会社、松竹株式会社のスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。

 

次回のきもの大学は中部地区開催となります。2月7日(水)に新春きもの大学と称して名古屋の中日パレスで開催いたします。中部地区、関西地区の連鎖校、関連校の皆様はぜひご参加下さい。お待ちしております。